皆さんの住んでいる地域には、「街頭アート」はありますか？街中に銅像があったり、画が床や壁に書いてあったり、街中にアートを配置しようという取り組みは全国の自治体が行っていますよね。

そんな中、茨城県取手市では、壁画によるまちづくりに10年以上前から取り組んでいるそうです。 取手市は、壁画によって落書きや張り紙がなくなり、環境改善や防犯に役立つということに注目。

壁画によるまちづくりを推進するために、取手市にキャンパスを持つ東京芸術大学と連携し2005年に「壁画によるまちづくり実行委員会」を市民・行政・東京芸術大学で立ち上げ、東京芸術大学壁画研究室に壁画の制作を依頼。

2005年度から2008年度まで、4年連続で高架下や橋の下などの壁面に絵画を描いてきました。

その後2012年に「壁画によるまちづくり実行委員会」が再び立ち上がり、毎年壁画を描いています。2015年には、世界で活躍するグラフィティアーティストSUIKOさんの作品「letter"酔狂"-生命の音-」がJR取手駅西口北側擁壁四谷橋下に完成し、注目を集めました。

今でも続く取手市の壁画によるまちづくりですが、今年も取手駅東口ロータリーに作品が完成。

「花河図」と題された作品は四季を表現した4部作になっていて、東京芸大美術学部日本画専攻の菊池玲生さんが中心となって、2月から1ヶ月の期間をかけて描かれました。皆さんも自分の住む地域に街角芸術がないか意識してみると、結構あるかもしれませんよ。

取手市を訪れた際には是非、壁画もチェックしてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部