紙芝居の思い出はありますか？昭和を代表する文化の1つである紙芝居。現在では町で紙芝居の読み聞かせをする人もいなくなり、小学校の図書館などでかろうじて残っているものというイメージですが、現在では「デジタル紙芝居」というジャンルも確立されているようです。

紙芝居の絵が、PCやタブレットの画面で映し出される以外は紙芝居と同じデジタル紙芝居（パワーポイントにセリフをつけるようなイメージでしょうか。）。石川県白山市では、そんなデジタル紙芝居を使って地域のPRを行う取り組みが行われていて現在、注目を集めています。 白山市が作成したデジタル紙芝居のタイトルは「松任城と手取川の戦い」

加賀の一向一揆を題材としたデジタル紙芝居で、現在は白山市松任城址公園となっている、戦国時代の城「松任城」の歴史を分かりやすく伝えるために作られました。ストーリーは白山市内の郷土史家の西出康信さんが担当し、画は金城大学短期大学美術学科卒業の堀圭太さんが担当しました。

堀さんは週刊少年ジャンプの「トレジャー新人漫画賞」で佳作を受賞するなどの受賞歴の持ち主というだけあって、少年漫画風の非常にクオリティの高い紙芝居が完成しました。

感情を込めたりできるという部分を重視し、動画ではなく紙芝居を採用したんだとか。

14日には同市倉光の倉光自治会館創友館で初の上演会が行われ、住民30人を相手に紙芝居をスクリーンに映し出し、県内で読み聞かせを行う白山市の宇野満雄さんが朗読を行いました。これから市内で上演会を行い、市のホームページでも公開する予定とのことなので、興味のある人は是非チェックしてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部