B級グルメという言葉もすでに定着しきってしまって、もはやA級グルメなるものがあるのかすら怪しく思えるほど影響力を持っています。

ちなみに、宮崎県といえば真っ先に出てくるほど有名なのがチキン南蛮。ボリューミーでジュ―シーで、大人から子供まで大好きなメニューですよね。しかし、それだけでなく、かつて某知事が宣伝していた宮崎牛やそれ以外にも、宮崎に美味しいものはたくさんあります。…たとえば、地鶏、牛肉、レタス巻き、マンゴーと、数え上げればキリがありません。

そんな中、宮城・延岡から「新しくて古い」郷土料理がPRされようとしています。 それが延岡の「八杯汁」です。

細長い絹ごし豆腐が入ったお出汁の煮物であり、もともとが精進料理であったというだけあって、「八杯」食べても食べ飽きない味だといいます。肉の入っていないヘルシーさも魅力です。

といっても実は郷土料理として主張しているのは延岡だけではなく、福島、秋田、山形、愛知、奈良などたくさんの土地で「八杯汁」という語が用いられているそうですから、これから延岡のご当地料理として市民一同でアピールしていくようです。

現在24人のメンバーからなる「のべおか八杯汁の会」、その高橋忠彦会長は、「まず知名度を上げ『これが延岡の八杯汁』という定義を確立していきたい」という意欲を見せているそうです。

他の土地に負けず劣らず愛されてきた延岡の八杯汁。これから郷土料理として全国に広がっていけばいいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部