全国各地の自治体が地域の活性化を目指して努力する中で、近年進められているのが特産品のブランド化戦略。

これまで生産が盛んにおこなわれてきた特産品だけでなく、新しい特産品を生み出し、ブランド化しようという動きも進められていますが、宮崎県延岡市では、意外な作物を新たに特産品としていこうというプロジェクトが進められています。 その作物とは「内藤とうがらし」

江戸時代ごろから明治初期にかけて広く栽培された野菜ですが、実は延岡の野菜ではなく、江戸で盛んにつくられていた江戸東京野菜。

七色唐辛子の代名詞である薬研堀などにも使われ、当時の江戸の食文化を支えた食材で、近年東京でも復活プロジェクトが進められ、栽培されるようになってきていました。

信州の高遠藩主・内藤家の江戸藩邸下屋敷で栽培されたことから内藤とうがらしというのですが、この内藤家、延岡藩主・内藤家と遠縁にあたるということで、延岡でも内藤とうがらしを特産品にしようという動きが進められるようになったのだとか。

昨年、市内の生産者や飲食店、加工業者らによる「内藤とうがらし特産化推進会議」が結成され、栽培の方法などを学び、現在栽培が進められています。

そして、その内藤とうがらしの存在をまずは延岡の市民にPRしていこうと、11月16～18日に延岡市の中心街の飲食店で開催されるのが「バル辛フェスタinのべおか」。

内藤とうがらしを使ったメニューを味わえる食べ歩きフェスタということですが、今回が初開催で、まだ市民にもなじみが少ない内藤とうがらしを前面に打ち出したイベントということで、どのような結果になるのかはまだまだ未知数で、成果にも期待がかかります。

延岡に住んでいる人は、是非参加してみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部