日本は世界に誇るモノづくり大国。様々な分野で世界に誇る技術を持った職人さんがいますし、MADE IN JAPANは一つのブランドにもなっています。

そんなものづくりの世界でも、定期的に技術を競う大会などが開催されていて、職人さんたちが腕を競い合っていますが、滋賀県大津市では先日、時計技師の技術を競う大会が開催されたのだそうです。 日本では職人の技術を競う技能五輪という大会が毎年開催されていますが、その技能五輪から時計修理がなくなってしまったことがきっかけで始まったのが今回紹介する「時計技能競技全国大会」（現在はまた技能五輪の正式種目として時計修理部門が復活しています）です。

1988年から開催され、今年で第30回目を迎えました。部門は2つに分かれていて、各部門時計の不具合を制限時間に直す技術を競いますが、修理箇所などは事前に伝えられていないので、知識と技術・経験すべてがものをいう大会となっています。

今年は10月12～14日にかけて例年通り大津市の近江歓学館で開催され、時計メーカーや時計店の社員、専門学校に通う学生などが参加しました。普段のぞくことのない世界ですが、どんな世界にも技術力の高さの基準があり、それが私たちの生活を豊かにしてくれているということがわかりますね。

技能五輪は11月に開催されますし、みなさんも興味があったらどんな競技が行われているのか、どんな人たちが出場しているのかなど調べてみると面白い発見があるかもしれませんよ。


 執筆：街コミNAVI編集部