赤穂四十七士の話はご存知ですよね？

江戸時代に播磨赤穂藩藩主の浅野内匠頭が吉良上野介を江戸城で切り付けたとして切腹させられた際、家臣たちがそのかたき討ちを行ったという話で、映画などの作品にもなっている有名な事件です。

そんな赤穂四十七士ですが、中には赤穂出身以外の人物もいます。

新潟県新発田市では、そんな四十七士の1人で、新発田生まれの堀部安兵衛（武庸・たけつね）という人物の遺骨が里帰りを果たし、話題となりました。 堀部安兵衛は四十七士随一の剣客として知られた、リーダー格の人物の1人。新発田藩に仕える中山家の長男として生まれ育ちますが、13歳の時に父が藩を追われ浪人となり、江戸へ。

ここで剣客としての名を挙げて、浅野家家臣・堀部家の養子となり、赤穂藩に仕官し、赤穂事件での活躍ののち切腹することになったという、波乱万丈な人生を歩んだ人物です。

新発田市では、そんな堀部安兵衛を地域の誇りとして語り継いでいこうという活動をしている「武庸（たけつね）会」という団体があり、今回、安兵衛の埋葬されている東京泉岳寺から「分骨」として土を持って帰りました。

持って帰られた土は新発田市の長徳寺に作られたお墓に埋葬されました。長徳寺は安兵衛の父・中山弥次右衛門の菩提寺でもあるということで、久々の親子再開と安兵衛の帰郷を、100人の市民が見守りました。

新発田の人でも、堀部安兵衛のことを知らなかった人もいるかもしれませんが、これを機に一度調べてみたり、お墓参りに行ってみるのはどうでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部