全国どんな場所にも、その地域を代表する建築物があるものですよね。

近年建てられたランドマーク的なものもありますが、やはりその地域に古くから残っている建物はその地域を象徴する建物として多くの人に認識されていますし、守るべきものとして自治体や市民からも認識されているものだと思います。…しかし、古くからある建物はやはり定期的な修繕などを行っていかなければその姿を後世に残していくことはできません。

そんな中、島根県松江市では、現在石垣の修理工事が行われていて、先日報道陣にその様子が公開されました。 松江城は江戸時代に築かれたお城で、当時、全国に12個しかない天守が現存するお城の1つ。天守は国宝にも指定されていて、城周辺の景観の美しさも高く評価されています。

松江城の石垣は高い技術で作られ、これまで改修工事などは行われてこなかったともいわれていますが、近年、このままでは石垣が崩れる可能性があるという指摘があり、2016年から改修工事が行われています。

今回の報道陣への公開では、これまでの改修工事で明らかになってきた研究成果も披露され、石垣のゆがみの原因が植えられた松の根が広がってきたためとみられることや、石の1部に文字とみられる刻印が施されていることなどが明かされました。

工事は今年度いっぱいで終わる予定ということですが、改修が終わって生まれ変わった松江城の姿への機体も高まりますし、今回の改修での発見が考古学的、歴史的な発見につながるのかどうかも注目を集めそうです。


 執筆：街コミNAVI編集部