皆さんは仏像に興味はありますか？

パワースポット巡りなどが流行する中で、仏像にはまる若者がたくさん出てきていたりと、近年改めて注目を集めている仏像の世界。宗教的にも日本の文化・芸術といった面でも重要なこうした仏像ですが、お寺やそこに安置される仏像は地域の文化や歴史にとっても重要な資料になりますよね。

そんな中、京都府舞鶴市では、歴史愛好家たちが地元のお寺に安置されている仏像をまとめた冊子を製作したことが話題となっています。 これは舞鶴市の大浦半島で活動している市民団体「大浦歴史研究会」が行った取り組みで、大浦半島でも最も古い集落である千歳地区の「如来堂」に安置されている144体もの仏像を記録した図集を完成させました。

千歳地区の如来堂の仏像の中には市の指定文化財となっているものもありますが、その多くは由来がわからないもので、適切な保管もされず劣悪な状況下で破損や劣化が進んでいるといいます。

そんな現状を憂い、何とか記録だけでも残しておけないかと大浦歴史研究会は図版の制作を決意。昨年冊子が完成し、11月の月例会でお披露目会が行われました。

製作された冊子は地区の各世帯や市立図書館に寄贈されるなどして、改めて地域住民の文化財への意識を呼び覚ましているとのこと。しかし、それほど大量の仏像がなぜ保管されているのか、歴史好きな人にはたまらないミステリーですよね。

舞鶴の文化財保護の状況がこれで変化するのかも含め、注目です。


 執筆：街コミNAVI編集部