東京都・世田谷区を走る電車と言えば小田急電鉄。

世田谷区を抜ける上下線それぞれ二本ずつの線路を設けて輸送力の向上を図る、いわゆる「複々線化」が完成するのを前に、世田谷代田駅ではこの区間の一部を一般公開するイベントが行われました。 小田急電鉄によると今回、複々線化の工事を終えたのは世田谷区の小田原線東下北沢駅と梅ヶ丘駅の間。3月3日から運転が開始されます。

この世田谷区内で行われている複々線化区間を知ってもらおうと、小田急電鉄は地元世田谷区内に住む地元の親子ら4,000人ほどを招き、どれだけ地下トンネルの幅が大きくなったか体感してもらうイベントを企画しました。

担当者は「列車の大幅増発を予定していて、混雑率の緩和をするので、いわゆる快適でスピーディーという新しい小田急を目指していきたい」と述べ、今回の複々線の完成でこれまでの混雑していたイメージを払拭したいとしています。

個人的には世田谷区を走る電車は地下より地上を走っている印象が多いので、ここ数年の複々線化は寂しい印象もあります。

線路幅が広くなるのは安心ですが、慣れ親しんだ景色が消えてしまうことに寂しさを覚えている世田谷区民のみなさんも多いような気がします。

イベントに関しては、なかなか普段歩くことが出来ない線路の上を歩くことができるということで、子どものみならず、保護者の方々も大喜びしていたそう。

「スタンド・バイ・ミー」の世界ではありませんが、普段は電車が走っている線路の上を歩くという一抹の罪悪感がさらに参加者の好奇心を盛り立てていたのではないでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部