（2018年3月18日に書かれたコラムです）

現在、日本全国で地域の活性化に向けて様々な取り組みが行われていて、国もそれらの取り組みを支援していますが、皆さんはそんな国が進める「地域おこし協力隊」のことを知っていますか？

地域おこし協力隊は総務省が進める事業で、その名の通り、地方の高齢化が進む地域などの地域おこしに協力するための人材を募集し、派遣する事業。

地域おこしというと地元にゆかりのある人が活躍するイメージですが、地元にゆかりのない都市部にすむ人たちを派遣するのがこの取り組みの特徴ともいえます。地域外から人がやってくることで、新しい発想の取り組みなども全国で進められるということで、注目度が高まっています。

新潟県三条市では、そんな地域おこし協力隊が新たにオープンさせたカフェが話題を呼んでいます。 三条市では、NPO法人「ソーシャルファームさんじょう」が3年ほど前から地域おこし協力隊とともに下田地域の活性化に向けた取り組みを進めていて、その活動を「下田通信」として公開するなどしています。

三条市の地域おこし協力隊の拠点は4年前に閉校した旧荒沢小学校となっていて、ここを中心に様々な取り組みを進めていますが、2月末にこの旧小学校の図書館を利用した「○彦（まるひこ）カフェ」がオープンしたのです。

かつての図書館を利用したこのカフェは、昨年から地域おこし協力隊として活動する吉川礼乃さんが中心になってリニューアルしたもの。吉川さんは文化学園大建築インテリア学科卒業の25歳で、会議などの際に黒板として使える机など、様々な面白いアイデアを盛り込んだユニークなカフェを作り出しました。

これから人々の憩いの場として、会議室として活躍することになりそうです。

三条市では、この2～3月にも新しい地域おこし協力隊の募集を行っていて、来年度にはまた新しい地域おこしの活動が展開されていくことになりそうです。

三条市の人は注目してほしいですし、それ以外の地域の人も、地元でこうした活動が進められていないか、是非チェックしてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部