（2018年3月21日に書かれたコラムです）

皆さんの地元には、どんな観光地がありますか？繁華街などの観光地もあれば、旧跡などもあるでしょうし、いろいろな見どころがあると思いますが、地元の人でも、知っているつもりで実はまだまだ地元の観光名所について知らないということもよくあるものです。

そうした、実はあまり知られていないけれど価値のある観光地や遺跡を、自治体や市民団体が紹介する取り組みも各地で進められていますが、岐阜県多治見市でも、地元にある城跡「池田城跡」を紹介するツアーが企画されました。 池田城は現在の多治見市池田城にあったという城で、詳しいことがまだわかっていない、謎の多いお城。

織田信長の配下で、「小牧長久手の戦い」で討死した池田恒興の次男である池田輝政が豊臣秀吉から与えられた城という説などが語り継がれています。

敷地内には池田不動と池田真徳稲荷神社があり、池田不動の裏山には恒興の墓と、恒興とともに討死した嫡男の池田元助の墓もあるのだそうで、地元にとっても、日本の歴史にとっても重要な意味を持つ史跡の1つとなっています。

しかし、地元民でもその存在や歴史について詳しく知っている人は多いとは言えない状況なのだとか。多治見市周辺には有名な城跡がある地域が多いこともあって、、多治見市でもこの池田城跡の知名度をアップし、地域の人にも誇りを持ってもらおうと、「多治見観光ボランティアガイド」によって今回ツアーが企画されたのだといいます。

池田城跡の重要さと知名度のギャップに残念な気持ちを抱いている人は観光ガイドの人たちの中にも多かったようで、岐阜県外からもボランティアの観光ガイドさんが参加するなどして、全部で35名がツアーに参加しました。

城跡を巡るツアーということで今回の参加者は歴史好きの人などが多かったということですが、これからは広く市民にも知ってもらい、地域の資源として活用してもらえるよう頑張ってほしいですね。お城好きの人、多治見の人は要チェックです。


 執筆：街コミNAVI編集部