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2018.08.10.

霧島連山・硫黄山の周辺で噴火


(2018年4月30日に書かれたコラムです)

4月26日の夕方、宮崎と鹿児島の県境にある霧島連山・硫黄山の周辺で、1週間ぶりに噴火が発生しました。

気象庁によると、26日午後6時15分頃、硫黄山の西側500メートル付近で、ごく小規模な噴火が発生し、噴煙が火孔から200メートル以上に上がりました。
情報元ソース:毎日新聞 霧島連山・硫黄山 別の場所で噴火
https://mainichi.jp/articles/20180427/ddm/041/040/146000c
今回、噴火が発生した火孔は、今月20日に新たに噴気が確認された場所にあたり、噴火はおよそ10分後に停止しましたが、その後も噴煙は勢いよく上がっています。

気象庁は噴火警戒レベル「3」を継続し、霧島連山・硫黄山からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

ちなみにこの霧島連山は、有史以降に噴火を繰り返す活火山。日本でも有数の多雨地域であり、年間降水量は4500ミリメートル以上に達し、このうち約半分は6月から8月に集中しているそうです。また霧島連山の北東山麓は古くから馬の産地として知られていて、薩摩藩も多くの牧場を有していたそうです。

明治維新も多くの国営牧場が設置され、軍馬が産出された土地とのこと。

また古代においては天孫降臨説話の舞台とされ、高千穂峰の山頂には天孫降臨に際して逆さに突き立てたという天の逆鉾もあります。ちなみに霧島山中には仙人の住む仙境もあるそうです。

ゴールデンウイークということでレジャーに出かける方も多いと思いますが、霧島はじめ日本には活火山がたくさんあります。気象庁の発令している警戒レベルを目安に、危険地域には興味本位で近づかないよう、気をつけていただきたいと思います。


 執筆:街コミNAVI編集部