（2019年12月25日に書かれたコラムです）

日本で「冬至」と言えば北半球で昼の時間が最も短い日となり、まさに冬真っ只中という気持ちになる季節です。

そんな冬至に欠かせないのがかぼちゃではないでしょうか？日本では古くから冬至にかぼちゃを食べる習慣があります。

そんな中、西尾では冬至に合わせて「カボチャ汁粉」が振る舞われたということで賑わいを見せているそうです。 冬至にカボチャを食べることは西尾のみならず多くの地域で行われていることですが、カボチャ汁粉をいただくというのはこの西尾ならではの行事なのだとか。

この催しは西尾にある妙善寺で毎年、冬至になると行われている行事で、こうして行事が続く由来となったのは450年も昔のこと、近くの海岸に流れ着いたカボチャを調理し村人に配ったところ、様々な病気が治ったということで毎年行われるようになったそうです。

古くからの言い伝えではありますが、カボチャは栄養満点の野菜としても知られていますし、寒さで体調を崩しやすい冬至の時期に温かいカボチャ料理をいただき体を温めるというのはまさに理にかなった風習と言えるのでしょうね。

大昔から伝わることにはそれだけ確かな理由があるということなのでしょうか？

今回の西尾の行事ではおよそ1万食ものカボチャ汁粉が用意されたそうで、多くの方が冷えた体をこのカボチャ汁粉で温めて一年の無病息災を祈願したそうですよ。

このカボチャ汁粉、ぜひ一度味わってみたいものですね。


 執筆：街コミNAVI編集部