忠臣蔵といえば古くから史実を元にして作られた作品として歌舞伎や演劇などに取り上げられる誰もがよく知る有名な作品。

そんな忠臣蔵では特に重要な役となる吉良上野介に所縁がある西尾では、その吉良上野介義央公を偲ぶ法要行事が営まれたということで話題となっています。 西尾にある華蔵寺は吉良家の菩提寺として知られていて実際にあった史実である赤穂浪士討ち入りで命を落とすことになった吉良上野介のお墓があります。

そんな吉良上野介を偲ぶ法要として「毎歳忌法要」が行われているのだとか。こちらの法要は毎年、討ち入りの日の14日に行われるという西尾では恒例の行事なんだそうです。

吉良上野介といえば忠臣蔵の物語の中では敵役として描かれていますのでそういったイメージが強いという人も多いのではないでしょうか？

確かに忠臣蔵は史実を元に作られたものではありますが、実際には吉良上野介は地元である西尾などでは治水や新田の開発などに力を尽くした名主としてその功績が知られていて、尊敬される存在なのだとか。

ついつい物語の中でのイメージで見てしまいがちですが、事実は物語とは異なるということなのでしょう。今でもこうした西尾でも吉良上野介の命日には法要をして偲ばれるほどの人気があるのがなによりの証拠と言えるのではないでしょうか？

そんな多くの人がイメージする吉良上野介とは違う事実を知るにはいい機会となる行事だとも言えるのかもしれませんね。

（2020年12月16日に書かれたコラムです）


 執筆：街コミNAVI編集部