



2020.03.01.
歌舞伎を通じて小松市を外国人にアピール
(2020年1月31日に書かれたコラムです)
東京オリンピック・パラリンピックイヤーを迎え、海外からの観光客を迎えるにあたり、各地で様々な準備が進められています。文化面でも古来の伝統芸能に触れてもらうべく、他言語を取り入れた舞台の披露なども予定されています。
今回は石川県小松市の取り組みをご紹介します。
情報元ソース:北國新聞
安宅で多言語勧進帳 新年度、小松の観光物産ネット
https://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20200128103.htm
歌舞伎「勧進帳」の舞台である小松市の安宅の関では、新年度、英語、フランス語、中国語の3か国語の字幕がついた勧進帳が上演されます。https://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20200128103.htm
2023年春の北陸新幹線敦賀開業事業に向けた石川県の「いしかわ魅力“再発見”コンテスト」にも採択され、小松市の市民団体が欧米、アジア圏に小松の魅力を売り込むことを目指しています。
企画するのは小松市の一般社団法人「こまつ観光物産ネットワーク」で、新年度に4回程度上演し、2月14日にモニターツアーを行う予定。
欧米客を中心に約20人を招待し、現代歌舞伎を観賞してもらうとのこと。歌舞伎の衣装をまとっての記念撮影や「隈取りメーク」体験などのほか、地元料理店で九谷焼の器を使った料理や地酒なども提供します。
小松の観光資源の活用を図るとともに、日本を訪れた観光客の満足度を高め、小松市内での滞在時間の増加につなげたい考えです。
ネットワークは小松市や市内の観光宿泊施設で作られており、昨年3月に観光庁の「日本版DMO」に登録されています。
今年の東京オリンピック・パラリンピックや2023年春の北陸新幹線敦賀開業に向け、小松が誇る歴史文化を訪日誘客に生かそうと準備を進めています。担当者は「勧進帳の本場・安宅で歌舞伎や地元の食文化に親しんでもらい、小松を訪れる外国人を増やしたい」と話しています。
オリンピック・パラリンピック開催にあたり、日本を訪れた外国人旅行客のみなさんにはぜひ日本の文化に触れてもらいたいところ。こういった地域が一体となって行う取り組みはきっと実を結ぶことでしょう。
執筆:街コミNAVI編集部