3月の行事といえば、ひな祭り。 皆さんのおうちではお雛様を飾ったりしているでしょうか？

現在、大規模なひな人形を家に飾る家庭は減ってきているようなイメージがありますが 小田原市にある小田原庭園交流館「清閑亭」（旧黒田侯爵家小田原別邸）では 毎年恒例の「清閑亭の雛まつり」が3月21日まで開催されています。 この雛まつりは、小田原市在住の秋山さんが長い時間をかけて収集された 「雛コレクション」を中心に展示していて、約100年前の「段飾り」から 現代の「木目込み雛」、市民が作った「吊るし雛」などが展示されています。

これに加え、恒例の抹茶のふるまいなども行われていて ちなみに、2012年にはヴァイオリンのクラシックコンサートを開催したりもしたそうです。

会場となっている清閑亭は、明治時代に活躍した黒田長成（ながしげ）侯爵の別邸として 1906年に神奈川県足柄下郡小田原町（現・小田原市）に建てられたものです。

旧小田原城三の丸外郭土塁の南向き傾斜地に立っていて、晴れた日は母屋から真鶴半島や 大島を臨む相模湾や箱根山を一望できるみたいですよ。

黒田長成は、2014年に大河ドラマとなり話題となった黒田官兵衛の直系の子孫で 福岡藩の藩校・修猷館（現福岡県立修猷館高等学校）の第3代館長を経て 30年間貴族院副議長などを務めた、明治を代表する名士の一人です。

別邸らしくリラックスできる雰囲気を備えた清閑亭。 雛まつりのこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部