近年、障害のある人の住みやすい社会を実現するため、様々な取り組みが行われていますよね。

町のバリアフリー化などもそうした取り組みの1つですし、少しずつ物理的な障壁は以前に比べて減ってきてはいますが、やはり大切なのは心の壁を取り除くこと。

障害のある人とない人がともに交流し、心を通わすイベントも全国で増えてきていますが、神奈川県小田原市では、そうした人たちがみんなで一緒に創作ダンスを踊るという「スクランブル・ダンスプロジェクト」が行われました。 小田原市が、市内の障がいのある人のアート活動の場づくりを行っているNPO法人「アール・ド・ヴィーヴル」と協力して開催しているイベントで、平成28年度からワークショップを定期的に行っています。

5回目の開催となった2月24日は、これまでの成果を披露する発表会とシンポジウムが小田原市民会館で行われました。

講師はこれまで舞踏家の大野慶人さんが務めてきましたが、今回はさらに同じく舞踏家の松岡大さんも参加し、みんなで1つの作品を作り上げました。

シンポジウムでは「障がいのある人もない人も共に楽しむ共生社会に向けて」をテーマに、今回のプロジェクトに携わってきた人たちや小田原市の文化活動に携わる職員などがこれからの社会の在り方についての意見交換を行いました。

このプロジェクトがこの差秋も続くのかはわかりませんが、小田原の人もそうでない人も、こうした企画が地元で開催されていた際には、是非積極的に参加してみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部