地方創生が大きなテーマとなる現在、農業が経済基盤となる地域では、農業の好調が地域の 盛り上がりに寄与するのは言うまでもありませんよね。農業に関しては6次産業化の展開など 様々な施策が行われてきていますが、やはり根本的にはよりよい商品を生産し たくさん売るということが農業から地域が盛り上がる一番の要因となることと思います。

そんな中、愛媛県西条市では、新品種の柿「太天（たいてん）」産地化に取り組んでいます。 太天は、栽培しやすく、大果で食味がよいという至れり尽くせりな品種。 現在の主な柿品種の「富有」よりも肉質が軟らかく、多収ということで注目されています。

従来品種の柿は価格低迷などが起きていて、柿農家は大きなダメージを受けているということで 西条市の農家はこの太天に注目。

2009年から生産の取り組みが開始され、現在は24人が約5ヘクタールで栽培、2015年産は 24.8トンを出荷し、着実に成果を出してきています。

そして8月23日、さらなる太天の生産拡大とブランド化を目指した生産推進大会が西条市の 県東予地方局西条第2庁舎で開催されました。県やJAなどでつくる西条地域「太天」産地活性化 ブランド化推進コンソーシアムが実施するこの大会、農家の人を中心に約50人が講演などを通じて 生産意欲の向上を図りました。

「夕張メロン」などに代表されるブランド化の力はとても大きいですから、この取り組みへの 期待もとても大きいようです。「西條柿」がブランドとしてお店に並ぶようになるのか 食べる側の私たちも注目ですね。


 執筆：街コミNAVI編集部