皆さんは「日本遺産」をご存知でしょうか？昨年始まったばかりの制度で、日本各地の地域の歴史や 文化のストーリーを文化庁が認定する制度なのですが、まだその存在を知らなかった人も多いのでは？

世界遺産などに比べるとまだまだ知名度などもこれからの段階ですが、地域の活性化や観光資源の 発掘に一役かってくれると期待されています。

そんな中、石川県小松市では今年の4月に小松の石文化が日本遺産として認定されましたが これを大きくPRし、観光資源としていくべく、小松市立博物館の3階を小松の石文化の 展示スペースに改修することになったのだそうです。 小松の石文化の正式な登録名は「『珠玉と歩む物語』小松　〜時の流れの中で磨き上げた石の文化〜」 で、31件の文化財から成る遺産です。

小松市には朝鮮半島から伝わった碧玉（へきぎょく）の加工技術や、山間部にある採石場 石の街並みなどがあり、それらが一体的に評価され日本遺産として登録されました。

現在、小松市は市民団体を発足したりして、この石文化のPRを進めています。 博物館では、これまで動植物の標本や剥製などを中心に自然に関する展示物を飾ってきたスペースに 碧玉や玉づくりの道具、九谷焼の原料「花坂陶石」などを展示する予定で、古代の石文化から 現在の石材業や焼き物文化について幅広い展示がされる予定だそうです。

石文化というと、おそらく地元の人たちでもこれまで地元の観光資源ととらえていた人たちは 少なかったかもしれませんが、今回の日本遺産登録で観光地としての火がつくのか、これからに 期待ですね。


 執筆：街コミNAVI編集部