6月に入り暖かい日も増えて、すっかり初夏の空気になりましたが、この時期は様々な植物や生き物などが元気になる季節。お米などの田植えもこの時期に始まりますよね。

農業従事者の高齢化・人口減少が進む中、こうした現状をどうにか打破しようと活動する人たちもいますが、京都市伏見区では一般参加者が酒米を植える田植えイベントが開催されました。 伏見は酒どころとして有名な地域で、酒造も多く軒を連ねる街。

そんな伏見で開催されたこの企画は、京都酒林会が主催するもので、昨年に続いて2回目の開催。6月4日に伏見区向島の種智院大学で実施されました。

今回、田植えを行ったのは「祝（いわい）」という酒米。祝は戦前に京都で作られた京都特有のお米ですが、育てにくさなどから徐々に使われなくなった酒米なのだそう。20数年前から祝を復活させるプロジェクトが伏見でスタートし、現在は祝を使ったお酒も造られるようになったのだとか。

この企画には伏見区の住民や学生ら約50が参加し田植えを行いました。

3回構成のプログラムになっていて、7月に害虫退治「虫おくり」をおこない、10月には稲刈りを行うのだそうです。参加者には地元酒造や農家の日本酒や野菜が送られるということで、地域への愛着を深めながら農業への関心も高められるイベントとなっているようです。

数回にわたって開催されるプログラムというところも愛着を深めるのに大きな役割を果たしていますよね。これから恒例の企画となっていくと思うので、伏見に住んでいる人は是非一度、参加してみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部