近年、少しずつ日本酒がかつての人気を取り戻しつつあるといわれていますが、皆さんは日本酒と聞いて思い浮かべるメーカーなどはありますか？ちなみに、「月桂冠」の名を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

月桂冠は日本有数の日本酒のまち京都・伏見の酒造メーカーですが、その月桂冠がホームページに開設した新コーナーが話題となっています。そのコーナーというのが、11代当主である大倉恒吉の功績を紹介する「月桂冠 中興の祖 大倉恒吉物語」です。 皆さんおなじみの月桂冠は、伏見区で1637年に創業した超老舗酒造メーカー。

11代目の大倉恒吉（1874－1950）は、通い徳利で販売する量り売りに代わる、びん詰酒の技術を実現して日本酒業界に革命を起こした人物。

さらに、アウトドア商品の先がけとなるコップ付小びんの開発、紫外線による品質劣化を防ぐ褐色びんの採用、デザイナーの起用による欧風調デザインの黒褐色びん詰酒を海外の博覧会に出品するなど、びん詰商品の新たなアイデアを次々と実行して、月桂冠の日本酒生産を100倍にした、月桂冠を語るうえで絶対に外せない伝説の社長です。

ホームページの新設コーナーでは、そんな大倉恒吉の活躍を漫画や写真、直筆の手紙などの資料を交えながら4章に分けて解説しています。

日本酒好きの人はもちろん見ておいて損はないと思いますし、伏見の人は、地元を代表する企業の歴史を知る意味でも、一度ホームページをのぞいてみてはどうでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部