世界ではデジタル技術が発達していますが、そんな時代にあって、日本の工芸や技術力というのは、近年さらに注目度が増していますよね。

全国のモノづくりで有名な地域が世界進出を進め、時代に合わせた芸術性を持った工芸品を開発したりしていますが、石川県金沢市では、世界に発信する芸術的な「KOGEI」を提案する「KOGEI Art Fair Kanazawa 2017」が開催されました。 金沢市は、藩政期から400年以上に渡って茶の湯・禅・能楽・謡が浸透し、伝統文化が暮らしの中に息づいている街。

2009年にはユネスコの創造都市ネットワークのクラフト分野に世界で初めて認定されるなど、日本の伝統工芸を代表する地域として世界的にも認められています。

日本では現在、日本のモノづくりを活性化させていく「オールジャパン工芸連携（21世紀鷹峯フォーラム）事業」が進められていて、2017年は金沢がそのホスト地となっていることから、このイベントが初開催されました。

11月24日にKUMU金沢 -THE SHARE HOTELS-で開催されたこのイベントでは、新進気鋭の若手の作品から世界で活躍する作家の作品まで、国内外のギャラリーが一堂に会し、芸術性、創造性の高い唯一無二のKOGEI作品を展示。

出店した作家の数はなんと160人にも及ぶのだそうです。

作品数も膨大となっているので、ホテルの4フロアを使っての大規模イベントとなりました。一般来場者はもちろん、業界関係者やあらゆる分野の人たちから大きな注目を集めたこのイベント、これからの日本のモノづくりがどうなっていくのか、注目です。


 執筆：街コミNAVI編集部