皆さん、世界ジオパークというものをご存知でしょうか？ いわば世界遺産の地質版ともいえるもので、世界的に貴重な地質、地形、火山などの 地質遺産を複数有する認定自然公園のことを言います。

これまで、2004年にユネスコの支援で設立された世界ジオパークネットワークが 審査・認定を行っていましたが、2015年にはユネスコの正式事業となりました。

そんな中、霧島連山を囲む宮崎県と鹿児島県の5市1町や民間団体でつくる 「霧島ジオパーク推進連絡協議会」が、その世界ジオパーク認定に挑戦することを決め 推薦を受けるための申請書を今月12日、日本ジオパーク委員会に送ったそうです。 霧島ジオパークは、火山である霧島山の周辺の加久藤カルデラと その南縁に成長した霧島山の作る絶景を楽しめるジオパークです。

2010年に日本ジオパークネットワークへの加盟が認定され、2013年にも世界ジオパークへの 認定に挑みましたが「組織体制が不十分」などの理由で推薦を受ける事ができなかったという 過去があります。

今回は指摘個所を改善してのリベンジということになります。

日本ジオパークの認定ジオパークは、2015年9月現在で39の地域となっていて、そのうち 世界ジオパークに認定されているのは洞爺湖有珠山、糸魚川、山陰海岸、島原半島、室戸 隠岐、阿蘇、アポイ岳の8地域となっています。

昨年のユネスコ正式事業化にて、さらにその価値が高まる世界ジオパークですが 正式事業化後日本初の世界ジオパーク誕生なるか・・・注目が集まります。


 執筆：街コミNAVI編集部