あらゆる分野で国際化が進む中、日本では外国人観光客の誘致が進められています。 各地方自治体ではインバウンド対策が多く検討され、民間企業なども外国人観光客を対象にした サービスや商品、店舗を展開しています。

しかし、外国人観光客誘致に力を入れているのは国としても同じです。

国は現在外国人観光客誘致に向けた国立公園のブランド化事業を進めていて、環境省は7月25日 有識者会議を開いて8ヶ所を対象にすることを正式に決めました。

霧島錦江湾もその対象となる地の1つなんです。 現在の霧島錦江湾国立公園は日本で最初に国立公園に指定された国立公園で、火山を中心とする 自然を体感することができます。

大小20以上の火山が連なり霧島連山を形成する北部の霧島地域では、火山活動に伴って誕生した 火口湖や温泉などとともに自然植生も多く残されていて、南部の錦江湾地域も桜島などを中心に 火山が生み出した日本の中でも独特な自然環境が形成されています。

事業では、景観や貴重な自然は守りつつも、新たな歩道や宿泊施設を整備することで観光客を 誘致する方針で、具体的な内容や愛称などもこれから詰めていくとのこと。

今年3月に発表された政府の新観光ビジョンによって始まったこの新たな取り組みですが 霧島も含め全国32か所が事業地に立候補していて、非常に注目を集めていました。

当初は「5ヶ所程度」としていましたが、結果として8か所が最初の事業地として選ばれ、その地域も 北海道から沖縄までバラバラとなりました。まだまだ始まったばかりのこの事業この先、かなりの 注目を集めそうです。


 執筆：街コミNAVI編集部