日本古来から伝わる管楽器の一種、横笛。そんな横笛の奏者日本一を決める 「全日本横笛コンクール」が9月17日、弘前のヒロロで初めて開催されました。

予選を勝ち抜いた10組が、本選で演奏を披露。全組、圧巻の演奏だった模様です。 審査の結果、若林さん（31）が頂点に立ちました。そして弘前から唯一本選に出場した 弘前一中3年の三上さん（15）が3位に輝いたそうですよ。

この「全日本横笛コンクール」が開催された経緯は、弘前市で全国規模のコンクールを開いて 横笛の普及と発展を図ろうと、同市の津軽笛奏者・佐藤ぶん太、さんが委員長を務める 実行委員会が主催したことが発端となりました。

本選では、課題曲の弘前ねぷたばやしと自由曲を出場者がそれぞれ演奏し、佐藤さんら審査員5人が 曲の構成や演奏技術などを採点しました。横笛と言うと伝統的な楽器のイメージがありますが 今コンクールでは、なんとギターやBGMに乗せて演奏する出場者も登場し、多彩な演奏に観客が 聞き入りました。

優勝した若林さんは今回のコンクールでは、地元の祭りばやしをアレンジしたオリジナル曲を 披露し、緩急をつけた旋律と高い技術を見せつけました。

「優勝を狙ってきたので本当にうれしい。おはやしが廃れていると言われるが、底力を見せたい」 と語ったそうです。

本来は、古来から伝わる伝統的な楽器を用いた現代的なアプローチの演奏。 その調和が全く新しい音楽を生み出すのですね。


 執筆：街コミNAVI編集部