現在、弘前城では、石垣の大改修が行われています。弘前城本丸の石垣は、石垣が外側に 膨らむ「はらみ」がみられるために、天守真下から本丸東面にかけての一部、約100メートルと 南面の約10メートルを修理する事になったようです。

ちなみにこの弘前城石垣修理にあたり、弘前城の曳屋が行われ、高さ14.4メートル 総重量約400トンの3層からなる弘前城（天守）が昨年、約3ヶ月かけて約70メートル 本丸の内側に移動したみたいですよ。 そして、やっと本格的に石垣の修復がはじまります。10月30日には来年3月からの 弘前城本丸石垣大改修に伴う情報発信の一環として、市民参加型の「石垣解体プレイベント」が 開かれました。

参加者延べ約350人が、藩政時代に石垣を築いた時と同じ方法で石を運ぶ石曳き体験や 石垣の石に番号をつける体験などに参加しました。

石曳き体験では、地面に敷いた丸太の上に重さ約2.5トンの石を載せ、10メートルの距離を 引っ張りました。

参加者の一人は「思ったより力は必要なく、意外と軽かった」とにっこり。

また、「明治・大正期にも石垣を改修したと聞くが、自分たちも（改修に）参加できるのは 感慨深い」「石垣を間近で見て、積み直すのは大変な作業だとわかった」などの感想も ありました。

プレイベントは11月3日にも開催しますが、募集は既に締め切っています。 大改修が終わって、天守が元の位置に戻るのはまだまだ何年もかかるようです。しかし 最終的には元に戻るので、今位置が変わっている時に見学に行ってみてはいかがでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部