日本とフランスで活動する若手の映画監督が、青森県弘前市を舞台にした長編映画の制作を 計画、1月17日に制作発表が行われました。長編映画「デッサン（仮）」の共同制作発表が 行われた会場は、弘前市にある弘前市立観光館。

監督は五十嵐耕平さんと、ダミアン・マニヴェルさんです。 映画の内容は…弘前市に住む8歳の少年が、自分が描いた絵を勤務先の父親のもとに届ける までの1日を追う物語で、冬の津軽をドキュメンタリー風に描いているそうです。

撮影は1月19日から2月26日まで弘前市などで行われ、登場人物はすべて地元住民が演じます。

主役の少年を演じるのは小学校1年生の古川君。昨年ロケハンで弘前を訪れた両監督が 市内でのイベントを見物した際に出会ったそうです。撮影後はマニヴェルさんが運営する パリの制作会社で編集し、12月にパリで公開予定。

上映時間は約80分で、ロカルノ映画祭などにも出演予定。国内上映は現時点で未定ですが 実現した際には、まず弘前で先行上映を予定しているとのこと。

マニヴェルさん曰く「津軽はとても美しい。海外にそのすばらしさを届けたい」との ことですが…これからまさに極寒の季節。今年に入って大雪も相次いでおり、東北も厳しい 寒さ、降雪が続いていることでしょう。

過酷な環境のもと、撮影が難航するであろうことは予測されますが…。無事撮影が終わり 東北の冬の美しさが世界に伝わるような作品が完成して欲しいなあと思います。

日本人としても、この映画の完成が本当に楽しみです。


 執筆：街コミNAVI編集部