皆さん、黒酢は飲みますか？健康食品として親しまれる黒酢は、数年前にもブームになりましたし、今でも料理や飲み物に混ぜて飲んでいるという人も多いのでは。

そんな黒酢の一大産地が鹿児島県霧島市にあることをご存知ですか？ 黒酢の一大産地であり、発祥の地である霧島市福山町。この地域には8社の黒酢醸造元があり、江戸時代から受け継ぐ製法で黒酢を作っている蔵元もあります。

2015年には、霧島の黒酢が「鹿児島の壺造り黒酢」として、国が定めるGI保護制度に登録されました。GI保護法とは、地域で長年育まれた特別な生産方法によって、高い品質や評価を獲得している農林水産物・食品の名称を品質の基準とともに国に登録し、知的財産として保護するものです。

ちなみに、黒酢という名称が認知されるようになったのは、1975年に福山町の坂元醸造株式会社が壺つくりの米酢を黒酢と命名して全国販売したのが最初なのだそうです。

思った以上に「黒酢」としての歴史は短いのですね。そんな坂元醸造などをはじめとする黒酢の蔵元では4月に入り春の仕込みが本格的に開始されました。仕込みは春と秋の年2回行われ、1～3年程度の熟成が行われるということで、春の仕込みは6月まで続くということです。

この春に仕込まれた黒酢は来年以降まで飲むことはできませんが、黒酢を飲む際には醸造年などにも注目しながら飲んでみると、新しい発見があるかもしれません。

黒酢好きの人は、一度霧島にも訪れてはいかがでしょう？


 執筆：街コミNAVI編集部