（2018年3月31日に書かれたコラムです）

宇治と言えば京都のみならず全国有数のお茶どころ。そんな宇治からお茶にかんするニュースです。

京都府茶協同組合が宇治市宇治の茶葉センターで進めていた第1冷蔵庫の改修と第2冷蔵庫の新設工事が完了し、3月23日に現地で式典が開かれました。 空前の抹茶ブームで、原料となる碾茶の生産が京都府内でも盛んになる中、宇治茶の保管環境がより向上する施設の完成を関係者100人が祝いました。

第1冷蔵庫は鉄筋一部鉄骨コンクリート造りで床面積は約930平方メートル。改修は建物部分をそのまま生かした上で、内部のラックを固定式から移動式に変更しました。

主に煎茶などのもみ茶を保管し、収容能力は1332トン。

新設された第2冷蔵庫は鉄骨造りで床面積約900平方メートル。ラックは同じく移動式で、主に碾茶の保管に使用されています。収容能力は232トン。第1の改修と第2の新設を合わせた総事業費は約4億2500万円とのことです。

茶葉を載せるパレットとラックには2次元コードが施され、どの場所にどの組合員の茶葉を補完しているか、コンピューターシステムで管理しています。

式典で堀井長太郎理事は、「より多くの人に品質の高い宇治茶を届けられるような保管業務に邁進したい」と話しています。 宇治茶と言えば京都の名産品のひとつでもあります。品質・生産量の向上により、宇治茶がより全国レベルで親しまれ、茶どころ宇治の評価も高まることでしょう。

もうすぐ新茶の季節。コーヒーや紅茶なども良いですが、たまにはゆっくり宇治茶を楽しんでみてはいかがでしょう。


 執筆：街コミNAVI編集部