日本でお茶の有名な地域といえば、多くの人が京都府宇治市を思い浮かべるのではないでしょうか？

産出量などは静岡が圧倒的ですが、宇治のお茶も歴史の長いブランド茶で、宇治茶は日本を代表するお茶ブランドです。そんな宇治市で先日、お茶に関する技術を競う全国大会が開催され話題となりました。 それが、お茶の手もみの技術を競う全国大会。

手もみは煎茶の製法で、積んだ茶葉を手でもむことでお茶を抽出しやすくし、保存がきくようにするもの。ただお茶をもむだけのようにも思えますが、手もみ次第でお茶の味は大きく変わるのだそうで、地域ごとに手もみの手法なども変わってくるのだとか。

そんな手もみの技術を競うのがこの大会。全国からお茶職人3人1組、25チームが参加し、5時間もの時間をかけて手もみを行いました。

全国手もみ茶振興会などが主催するこの大会、実は毎年静岡県で行われているのですが、今年は宇治市をはじめとする京都府南部で「お茶の京都博」というお茶関連イベントが開催されていることから、それに合わせて京都で初の開催となりました。

審査は味の良さだけでなく見た目なども考慮され、今年は新潟県の村上茶手揉（もみ）保存会が優勝したということです。

どんな分野でもよりよくしていくための様々な技術があり、それを極める職人さんたちがいるものですね。皆さんもお茶を飲む時には、そんな職人さんたちの技術に思いをはせてみると、また違ったわ味わいを楽しめるかもしれませんよ。


 執筆：街コミNAVI編集部