豊川には金属製の「ホーロー看板」を集めた一風変わった資料館「琺瑯看板研究所」があるのですが、そんな豊川の琺瑯看板研究所がこの度閉館になったということでニュースとなっているようなんです。

こちらの豊川にある琺瑯看板研究所は昭和50年代ごろまで看板の主流となっていた金属製のいわゆる"ホーロー看板"を集めた資料館となっていて、その収蔵数はなんと5000枚にもなるのだとか。 そんなレトロな雰囲気を感じられるホーロー看板を楽しみに豊川に足を運ぶ人も多かったそうなんです。

とはいえ、今回、そんな豊川でも名物の資料館が閉館するに至ったのはこちらの資料館を作り運営されているオーナーの方の高齢となってきたことと、これ以上集まったホーロー看板を保管するところがなくなってきたというのが理由なのだそうです。

閉館されるということはなんとも残念なニュースですが、それでもさらにホーロー看板を集め続けているオーナーの方のホーロー看板への愛情はさすがというべきところでしょう。

今ではすっかり見ることもなくなってしまった貴重な存在であるホーロー看板を見ると当時の流行や時代背景を知ることができるとても良い資料となるだけに今回の閉館を惜しむという人も多いのかもしれません。

こちらに収蔵されていたホーロー看板たちは別の博物館に寄贈されることになっているそうなので、実物をみたいと思う方はそちらへ足を運ぶと見ることができるかもしれません。

とはいえ、街から名物スポットの一つがなくなるのはなんだか寂しいものがあります。

（2021年5月21日に書かれたコラムです）


 執筆：街コミNAVI編集部